近頃、日本でも徐々に人気を集めているメキシコ料理。
その中でも一番有名なのはタコスです。
しかし、日本で出回っているものの大部分が日本流にアレンジされたタコスやアメリカ式のタコスです。
そこで本記事では、タコスの全容をご紹介していきます。
タコスの起源から、トルティーヤの種類、メキシコで食べられるタコスの定番の具材、そして本場メキシコのタコスレシピ、さらに日本でタコスが買えるお店の紹介もしています。
少し長いですが、見ていただけると嬉しいです!
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Contents
- 1 タコスとは?意味と名前の由来・歴史
- 2 タコスはヘルシー?原料・カロリー・糖質を解説
- 3 タコスに必要なもの #1: タコスの生地・皮「トルティーヤ」の種類を解説
- 4 タコスに必要なもの #2: タコスの中身・具 (フィリング) となる肉料理の種類 26選
- 4.1 Al Pastor – アル・パストール
- 4.2 Tacos Árabes – タコス・アラベス
- 4.3 Arrachera – アラチェラ
- 4.4 Barbacoa – バルバコア
- 4.5 Birria – ビリア
- 4.6 Bistec – ビステック
- 4.7 Buche – ブシェ
- 4.8 Cabeza – カベサ
- 4.9 Campechanos – カンペチャーノ
- 4.10 Carne asada – カルネアサダ
- 4.11 Carnitas – カルニタス
- 4.12 Cecina – セシーナ
- 4.13 Chapulines – チャプライン
- 4.14 Chicharrón – チチャロン
- 4.15 Chorizo – チョリソー
- 4.16 Cochinita pibil – コチニータピビル
- 4.17 Cueritos – クエリトス
- 4.18 Guisados – グイサドース
- 4.19 Huitlacoche – ウイトラコチェ
- 4.20 Lengua – レングア
- 4.21 Lechon – レチョン
- 4.22 Pescado – ペスカド
- 4.23 Sesos – セソス
- 4.24 Suadero – スアデロ
- 4.25 Tinga – ティンガ
- 4.26 Tripas – トリパス
- 5 タコスに必要なもの #3: 味の要、タコスのサルサ (ソース)・トッピングの種類 9選
- 6 もう失敗しない?タコスの食べ方6つのコツ
- 7 クックパッドより簡単・本格的?プロが教える本場メキシコのタコスレシピ6選
- 8 手作りの専門店から市販品まで!タコスセット・具材が買えるお店をまとめてご紹介
- 9 まとめ
タコスとは?意味と名前の由来・歴史
タコスとは、トルティーヤと呼ばれる皮にお肉や野菜、ソースなどの具材をのせて食べるメキシコの国民食。
日本ではタコミート (タコスミート)をのせるイメージが一般的ですが、
シトラスなどの柑橘類とガーリック・パクチー、スパイスなどで作ったソースに牛肉を漬け込んだマリネをステーキのように焼いて食べる「カルネアサダ」、ポークやチキンの塊をじっくり柔らかくなるまで煮込んで、細かく刻んだ「カルニタス」など様々なお肉をのせて頂きます。
詳細は後述しますが、その具材やスタイルの種類は数え切れないほど存在します。
イメージとしては、日本のおにぎりやお寿司に近く、好きな具材をトルティーヤにのせて食べるものと考えて頂ければ良いかと思います。
トルティーヤにも大きく、トウモロコシから作ったトルティーヤ、「コーントルティーヤ」と小麦粉から作ったトルティーヤ、「フラワートルティーヤ」の2つが一般的です。
コーントルティーヤは主にメキシコで、フラワートルティーヤはメキシコの北部やアメリカで食べられます。
タコスの名前の由来は誰もわからない?
日本でよく使われる タコス (tacos)という用語はタコ (taco) の複数形です。
タコ (taco) は今ではそのままタコスの意味ですが、その由来は諸説あり、つまるところ誰もわからないという状況です。
1. タコスの名前の由来の説 #1 「半分・〜の真ん中」
メキシコ中部、西部を中心に使われる言語、ナワトル語の ‘tlahco’という言葉からきているという説。‘tlahco’の意味は「半分」や「〜の真ん中」という意味で、具材を真ん中にのせるタコスの形を表しています。
タコスの名前の由来の説 #2 「紙の包装紙と火薬の充填物」
昔のメキシコの銀採掘労働者が、紙の包装紙と火薬の充填物 (filling) でできた、プラグの形をした爆発物を使用しており、それをTacoと呼んでいたことがあり、タコスの形がその形に似ていることからタコスと呼ばれるようになったという説もあります。
特にタキトーはダイナマイトに形はそっくりです。
その他諸説ありますが、挙げだすときりがないのでこのへんで・・・。
タコスは何料理?発祥はメキシコ?アメリカ?タコスの歴史
前述のとおり、タコスの正確な起源は不明ですが、メキシコ発祥と言われています。
しかし今、世の中に出回っているタコスのほとんどがアメリカで生まれた、Tex-Mex (テックスメックス: アメリカのテキサス州で作られたメキシコ風料理の総称) です。
例えば、タコライスでお馴染みのひき肉を使ったタコミートやトルティーヤを揚げたハードシェルなどはTex-Mexと言われており、メキシコで生まれたものではないと言われています。タコスにレタスやキャベツを入れるのもアメリカからきたものです。
それでは、タコスはどのように生まれて今の形になっていったのでしょうか?
以下ではタコスの歴史をご紹介していきたいと思います。
1. メキシコで生まれた労働者の食べ物、タコス
タコスの起源は紀元前3000年に遡ると言われています。
メキシコではトウモロコシが盛んに栽培されており、トウモロコシが生命の源と考えられていました。その理由は実際にトウモロコシを食べることで生命を維持し、生活の質を向上させたためです。
紀元前1500年頃に、トルティーヤの元となるトウモロコシの粉を使ったフラットブレッドが食されていた痕跡があると言われています。
その後、今のタコスの形に近づいたのが19世紀、メキシコで銀行脈の採掘が盛んに行われていた時期になります。その時期のタコスを “taco de minero”、「鉱山労働者のタコス」と言われていました。(※前述のとおり、これがタコスの名前の由来になったかは定かではありません。)
ここから、リーズナブルな価格でタコスを提供する Taquerias (タケリア) と言われる屋台が増え、メキシコの労働者の中で広がりを見せ、地方からメキシコシティに移り住んだ人たちがタコスを売るなどして、メキシコシティー全体に広がっていきます。
1908年になると、メキシコシティの近くに位置するモレロス州のクアウトラ市にて、ソーセージ、チョリソー、グリーンソースなど今のタコスで使われている食材が使われるようになり、モレロス州の首都クエルナバカに広がっていきます。
その後、メキシコ全体に大規模な経済危機が勃発。仕事を失ったトラスカラの住民が今のタコスの売り方を開発しました。毎朝バイクで人通りの多いエリアに出向いて、タコスを振る舞う方法です。
1930年〜60年の間に、レバノンからの移民が大量にメキシコに押し寄せました。
レバノンの移民の食文化に影響されてできたのが、今やタコスの定番ともいえる「Al Pastor – アル・パストール」。
レバノン料理の「シャワルマ (shawarma)」やギリシャ料理の「ジャイロ(gyro)」が元になったと言われており、外国の文化に影響されてできたはじめてのタコスと言われています。
メキシコのタコスに影響を与えたシャワルマ。タコスというよりブリトーに近い
2. アメリカ南部への進出、タコベルによる全米への拡大
アメリカ南部での鉄道建設の仕事をしに来たメキシコからの移民によって、タコスが持ち込まれたと言われています。
その後、1900年の初頭、アメリカの西海岸「ロサンゼルス」にて、たくさんのタコスの屋台が並びます。
現地で入手できる食材を使用する必要があったため、使われている食材はメキシコのものとは違うものが使われました。例えば、アメリカではトルティーヤを揚げたハードシェルを使いますが、メキシコでは揚げたトルティーヤは一般的ではありません。
※ちなみに、ハードシェルは長期保存ができるように作られたという説もあります。
当初、タコスは低所得層が食べるストリートフードとして見られましたが、次第に市民権を獲得し、爆発的な人気を誇るようになっていきます。
そして、そのおよそ10年後の1962年に、メキシコ料理のチェーン店、タコベル (Taco Bell) が生まれます。
タコベルの写真。CNNサイトより抜粋
既にこの頃にはアメリカ内でもメキシコ料理はある程度の地位を獲得していましたが、タコベルが一気にアメリカ全土に”タコス”を広げます。
メキシコ人がいるエリアには出店をせず、メキシコ料理を知らない、もしくは一度も食べたことのないアメリカ人が住むエリアに出店。さらに、注文からすぐに料理をできるように効率化を図ったことで成功したと言われています。
結果、タコスなどのメキシコ料理は全米に広がり、中にはタコスはアメリカ発祥の料理だと主張する人もいます。
また、世界的に普及しているのはメキシコオリジナルのタコスではなく、アメリカ版のタコス (テックス・メックス)なので、メキシコ料理とも言えるし、アメリカ料理とも言える微妙な状況です。
そして、タコスはアメリカから沖縄を経由して日本に入ってきたと言われています。
タコライスはアメリカのタコスで使用されている具をご飯に乗せたもの。沖縄発祥の料理。
ここまで、少し長いですがタコスの歴史を見てきました。
ここからは「タコス」とよく誤解される料理との違いをご説明していきます。
タコスとナチョスの違い
ナチョスは揚げたコーントルティーヤをチップス状にして、その上にチーズやその他の具材を加えて食べるもの。主食というよりも、おやつや前菜として出されることが一般的です。
アメリカ生まれのメキシコ料理、テックスメックスの一つです。
コーントルティーヤを使用するという意味では同じですが、食べ方は全く異なります。
写真を見たほうがわかりやすいかと思いますので以下ご参照ください。
タコスとブリトーの違い
ブリトーとタコスはいずれも、トルティーヤの上に具材を乗せて巻く、という意味では同じです。また、生地の上にのせる具材も同じようなものが多いので、混合されがちです。
大きな違いは、ブリトーの生地は「小麦粉」を使って作られた「フラワートルティーヤ」を使用し、タコスの生地は「とうもろこし」で作られた「コーントルティーヤ」を使用しています。
ブリトーの説明についてはこちらの「ブリトーとは?本場メキシコのレシピ3選」の記事を見て頂けると良いかと思います。
タコスとケバブの違い
ケバブはトルコやイランなど、中東発祥の料理。トルティーヤやパン生地(ピタパン)の上にお肉、レタス、トマト、オニオン、マヨネーズやヨーグルトソースなどを乗せて食べます。お肉にはローストしたラム肉や牛肉を使用するのが一般的で、宗教上の関係からポークを使用することはありません。
トルティーヤで具材を巻くという点など、タコスとケバブには共通点が多数ありますが、食べてみるとその違いは歴然です。
ここまでタコスの意味、名前の由来と歴史、そしてよく間違えられる料理との違いをご紹介してきました。
ここからは皆さんが気にする、カロリーや糖質、そして原料の話をしていきたいと思います。
タコスはヘルシー?原料・カロリー・糖質を解説
タコスの原料はタコスの皮である「コーントルティーヤ」に使用されるトウモロコシと水です。そのためグルテンフリーでヘルシーです。
中には小麦粉を使用した「フラワートルティーヤ」を使用するお店もありますが、ミートエキスプレスで販売しているトルティーヤは「コーントルティーヤ」のみとなります。
そして、このトルティーヤに加えて、後ほどご紹介するタコスのスタイルや具材によって、カロリーや糖質が変わってきます。
目安を知りたいという方に向けて、栄養管理アプリ FatSecret で紹介されている一般的なタコスのカロリー・糖質をご紹介します。
種類 | カロリー | 脂質 | 糖質 | タンパク質 |
ビーフ | 173 | 10.25g | 10.96g | 9.67g |
チキン | 142 | 7.05g | 9.84g | 10.11g |
ベジタリン | 144 | 6.83g | 16.42g | 5.29g |
※ 上記の数字は、タコスにチーズ、レタス、トマト、ソースも一緒にした場合の数値です。ベジタリアンの数値は、お肉の代わりに豆を使用した場合の数値です。
それぞれの参照元 (英語): ビーフ | チキン | ベジタリアン
この数字だけを見ると、一般的な具なしのおにぎり一個分程度のカロリーであることがわかります。炭水化物ではないので、糖質はおよそ3分の1程度となります。
タコスにのせる具材にもよりますが、ダイエットにも良いことがわかります。
ビーガンのタコスを食べてダイエットをする「タコクレンズ」というダイエット法もある。
ここまで、タコスの基本的な情報をご紹介してきました。
ここからはタコスを作る上で重要な3つの要素「トルティーヤ」「具材 (フィリング)」「ソース」を解説していきます。
タコスに必要なもの #1: タコスの生地・皮「トルティーヤ」の種類を解説
まずはタコスになくてはならないもの「トルティーヤ」。
一口にトルティーヤと言っても、小麦粉ベースのフラワートルティーヤ、とうもろこしベースのコーントルティーヤ、さらに油で上げたハードシェルなど、様々なトルティーヤがあります。
また、トルティーヤはカルディ、コストコ、成城石井、業務スーパーなどで市販されていますが、できれば手作りのおいしいトルティーヤを食べていただければと思います。
ここからはそれぞれのトルティーヤの違いを見ていきます。
フラワートルティーヤ vs. コーントルティーヤ
繰り返しになりますが、小麦粉で作ったトルティーヤを「フラワートルティーヤ」、とうもろこしで作ったものを「コーントルティーヤ」と呼びます。
一般的にタコスを食べる時は後者の「コーントルティーヤ」を使用します。
タコスではなく、ブリトーやケサディーヤを作る場合は前者の「フラワートルティーヤ」を使用するのが一般的です。
また、コーンとフラワーのカロリーを比較すると、
カロリーはおよそ半分、脂質は4倍近くの差があり、コーントルティーヤの方が健康的でダイエット中の方にぴったりであることがわかります。
そして、コーントルティーヤは小麦粉を含まないので、いわゆるグルテンフリーでもあります。
種類 | カロリー | 脂質 | 糖質 | タンパク質 |
コーントルティーヤ (とうもろこし) |
159 | 2.27g | 2.27g | 4.55g |
フラワートルティーヤ (小麦粉) |
304 | 8.04g | 0g | 8.93g |
※それぞれ、100gあたりの栄養価の比較。アメリカのヘルスケアメディア WebMDより抜粋。
健康上のメリットがたくさんあるコーントルティーヤですが、
コーントルティーヤの中にも、いくつか種類があります。
ホワイトコーントルティーヤ
ホワイトコーントルティーヤは白とうもろこしを使用したトルティーヤ。
次に紹介するイエローコーントルティーヤととても似ていますが、イエローコーントルティーヤに比べて、やや柔らかく、しっとりしています。
具材を巻くときに崩れにくい特徴があり、タコスはもちろん、エンチラーダなど巻き物を作る際にぴったりです。
また、とうもろこしの風味もイエローコーントルティーヤと比べて抑え目なので、とうもろこし生地に馴染みがない方・苦手な方・タコス初心者の方はこちらをおすすめします。
イエローコーントルティーヤ
イエローコーントルティーヤは黄とうもろこしを使用したトルティーヤ。
ホワイトコーントルティーヤと比べると、水分量が少なく粗めの質感が特徴です。具材を巻くときに崩れやすいので、ナチョスのような揚げ物やタコスなど、巻き物以外で使用することをおすすめします。
また、味・風味もとうもろこしの風味が強めです。
ブルーコーントルティーヤ
ブルーコーントルティーヤは青とうもろこしを使用したトルティーヤ。
日本ではあまり馴染みのない青とうもろこしですが、遺伝子操作されていないメキシコの在来種の一つです。
ホワイト・イエローなど、通常のトルティーヤよりも味が濃く、低カロリーで抗酸化物質を多く含んでいるため健康的です。
ハードシェル vs. ソフトシェル
ハードシェルとは油でパリパリに揚げたコーントルティーヤを指します。
揚げたコーントルティーヤに牛ひき肉、チーズ、レタス、キャベツ、トマト、玉ねぎ、サルサ、サワークリーム、アボガド、ワカモレなどを乗せて食べるのが一般的です。
1890年頃にアメリカの南部テキサスやカリフォルニアで生まれたとされており、アメリカ発のメキシコ料理、テックスメックス (Tex-Mex)の代表的な存在です。
アメリカのタコスのチェーン店、タコベル がアメリカ全土に広げたと言われており、アメリカでは「タコス = ハードシェル」というイメージを持つ人が多くいます。
一方ソフトシェルは、油で揚げていないトルティーヤを使用。メキシコで食べられるのはこちらのソフトシェルタイプです。
油で揚げていない分、カロリーも少なく健康的。コーントルティーヤ本来の味を楽しむことができます。
カリフォルニアロールは寿司ではないという議論と同様に、ハードシェルを巡って様々な議論があります。
タコスに必要なもの #2: タコスの中身・具 (フィリング) となる肉料理の種類 26選
ここからはタコスの具となる肉料理の種類を見ていきたいと思います。
タコスといえば、タコミートと思われる方が多いと思いますが、ここでは本場メキシコのタコスでよく食べられるメキシコの肉料理のみをご紹介していきます。
せっかくタコスをやるのなら、エスビー食品やカルディーのタコミートのシーズニングではなく、本格的なメキシコスタイルに挑戦してみてください。
Al Pastor – アル・パストール
アル・パストールはチリやスパイスでマリネしたポークをトロンポと呼ばれる調理器(※)で、長時間調理したお肉を使用したタコス。ポークと一緒に焼いたパイナップルや玉ねぎなどを乗せて食べます。
Al Pastorはスペイン語で「羊飼いスタイル」という意味。羊飼いがこの調理方法をしていたことに由来するそうです。前述の通り、レバノンの移民の食文化に影響されて生まれたタコスのスタイルです。
※ドネルケバブでよく見るようなグルグル回るBBQ器具。
Tacos Árabes – タコス・アラベス
Tacos Árabes (タコス・アラベス) もアル・パストールと同様、中東の食文化に影響を受けて生まれたタコス。
アル・パストールとの大きな違いは、トルティーヤが小麦粉のフラワートルティーヤでピタパンのような分厚めのものを使用する点です。チポレソースと一緒に食べるのが一般的。
Arrachera – アラチェラ
Arrachera (アラチェラ) は牛のスカートステーキの部位を使用したメキシコ料理。メキシコの北部で特に人気があります。牛の内側が少しピンク色の状態で提供されるのが一般的で、サイコロ状や細長くカットして、トルティーヤに乗せてタコスとして食べると絶品です。
シンプルですが、時間もかからず美味しいタコスを食べたいという方に人気です。
Barbacoa – バルバコア
Barbacoa (バルバコア) は牛肉、羊、ヤギなどのお肉をガーリック、オニオン、ライム、そしてチリやスパイスで味付けした後、柔らかくなるまでオーブンでじっくり低温調理をしたお肉。お肉の旨味を引き出すよう、少し味付けが強めで、タコスはもちろん、サンドイッチやご飯にもよく合います。
カリブのタイノ族から生まれたとされた調理法とも言われています。
Birria – ビリア
Birria (ビリア) はワヒーヨチリなどを使った辛いシチューにヤギ肉や牛肉を入れ、身が柔らかくなるまでじっくり長時間煮込んだ料理。ビリアタコスの特徴はお肉を煮込んだシチューにトルティーヤをディップして食べる点です。
メキシコのハリスコ州グアダラハラ発祥で、最近はアメリカのブルックリンやハワイでも人気です。
Bistec – ビステック
Bistec (ビステック) の語源は英語の Beef Steak (ビーフステーキ)から来ており、フライパンでも調理できる手軽さから人気です。
ステーキという意味では、カルネアサダと似ていますが、平らなグリルで調理するものをビステック、網焼きグリルで調理するのがカルネアサダという呼び方をするのが一般的です。
Buche – ブシェ
Buche(ブシェ)は豚の胃袋を指します。豚の胃袋をスパイスとチリで数時間煮込んで、柔らかく噛みごたえのある食感が特徴です。タコスの中でも珍味のような位置づけで、一度食べたら癖になる食感とメキシコのスパイスが混じり合った一品です。
Cabeza – カベサ
Cabeza (カベサ) は牛の頭を使用。頬肉、舌など牛の頭の部位を、柔らかくなるまで蒸し煮して調理します。
参照: https://tacos10.com/en/recipies/beef-head-tacos/
Campechanos – カンペチャーノ
カンペチャーノはカルネアサダやチョリソーなど、2種類以上の具材を組み合わせたもの、特に残り物を使って作る事が多いです。メキシコ南部にあるカンペチェ州やタバスコ州でよく食べられます。
Carne asada – カルネアサダ
カルネアサダの意味は「グリルしたお肉」。
シトラス、クミンなどのスパイスで味付けしたお肉を細切れにして、タコスにのせて食べるのが一般的です。アメリカと面したソノラ州など、メキシコ北部での定番料理です。
Carnitas – カルニタス
カルニタスの意味は「小さなお肉」。メキシコの中西部のミチョアカン州で絶大の支持を得ています。
ポークの塊肉を長時間調理し、ホロホロになるまで煮込んだ料理。シトラスやオニオン、ガーリック、スパイス、チリと一緒に漬け込むことで、お肉の旨味がさらに引き立ちます。
カルニタスを細かく刻んでタコスにのせるとやみつきです。
Cecina – セシーナ
Cecina (セシーナ)はポークや牛肉などを使用したメキシコの干し肉料理。塩味が効いており、ビーフジャーキーのように固くなく、ジューシーで柔らかいのが特徴です。ライムを絞って食べるのが一般的です。
Chapulines – チャプライン
Chapulines (チャプライン)はバッタを使用した料理。メキシコ南部で食べられます。
Chicharrón – チチャロン
Chicharrón (チチャロン)はカリカリに揚げた豚皮と柔らかいポークの食感がやみつきになる料理。チチャロンは一般的におつまみとして食べられますが、タコスとして食べる際はサルサベルデと一緒に煮込んで柔らかい状態で食べるのが一般的です。
Chorizo – チョリソー
Chorizo (チョリソー) は日本でもお馴染みのソーセージ。スペインの植民地時代にメキシコに輸入され、大きく広がりました。ちなみに「チョリソー = 辛い」というイメージがありますが、全てのチョリソーが辛いわけではありません。
Cochinita pibil – コチニータピビル
Cochinita pibil (コチニータピビル)はリゾート地として有名なメキシコ中東部のユカタン半島の定番料理。ビターオレンジ、レモン、ライムなどの果汁やチリをマリネした豚を丸々一頭使用。バナナリーフで包んで長時間焙煎して調理します。
Cueritos – クエリトス
Cueritos (クエリトス)は豚の皮を使用した料理。チチャロンとの違いは、クエリトスは酢漬けにされているという点。ゼリーのような食感で、辛いチリソースやチーズをかけて食べると最高です。
Guisados – グイサドース
Guisados (グイサドース) はメキシコの鍋料理。
ポーク、チキン、魚、野菜など、具材を問わずシチュー状にしたものを指します。様々な具材を一つの鍋に入れて長時間調理することで風味が豊かになり、コーントルティーヤとの相性抜群です。
参照: https://la.eater.com/2020/2/11/21127218/morning-briefing-restaurant-news-los-angeles-guisados-pasadena-opening
Huitlacoche – ウイトラコチェ
Huitlacoche (ウイトラコチェ)は黒穂病菌という細菌に感染した、とうもろこしを使用。「メキシコのトリュフ」「コールマッシュルーム」など色んな呼び方があります。
ウイトラコチェはメキシコのスーパーで普通に売っており、昔は薬として使われていました。
Lengua – レングア
Lengua (レングア)はスペイン語で牛タンを指します。他の肉料理と同様、柔らかくなるまで長時間調理をすることで、歯ごたえを残しつつ、なめらかな舌触りの深い味わいになります。
Lechon – レチョン
Lechon (レチョン)はスペイン語で「ローストした仔豚」という意味。スペインだけではなく世界中で食べられている豚料理です。
Pescado – ペスカド
Pescado (ペスカド)はアメリカのカルフォルニア州との国境に面したメキシコのバハカリフォルニア州で生まれたとされる魚料理。白身魚のフライもしくはグリルにピコデガヨ、サワークリームなどをのせて食べるのが一般的です。
白身魚の代わりにエビを使用することもあります。
Sesos – セソス
Sesos (セソス)は牛の脳みそを指します。白子のようにふっくら柔らかく、クリーミーな味が特徴です。
Suadero – スアデロ
Suadero (スアデロ)は牛肉のお腹から足の間にある部位を使用しています。
お肉をラードで数時間煮込んだ後、カラッと揚げます。細かくカットしたオニオン、パクチー、チリソースをかけて食べるのが一般的です。
Tinga – ティンガ
Tinga (ティンガ)は鶏もも肉を使用した煮込み料理。チポレチリソースで煮込んでできる手軽さが人気です。
Tripas – トリパス
Tripas (トリパス)は牛肉の胃や腸を指します。トリパスは揚げると、日本のホルモンの素揚げのように外はカリカリでなかは噛みごたえのあるジューシーな味わいになります。
ここまで、少し長かったですが、タコスの中に入れる肉料理をご紹介してきました。
ここからは、タコスの主役トルティーヤや、お肉以外の野菜やソースなどを見て行きます。
タコスに必要なもの #3: 味の要、タコスのサルサ (ソース)・トッピングの種類 9選
ここからはタコスと一緒に食べる定番サルサ (ソース)とトッピングをご紹介していきます。
メキシコのソースと言うと、どれもこれも辛いイメージを持つ方がいますが、そんなことはありません。Salsa Verde (サルサベルデ) のような野菜の旨味たっぷりのソースやSalsa Peach (サルサピーチ)のような甘辛いソースもあります。
また、ソースといっても、後ほどご紹介する、Pico de Gallo (ピコデガヨ)のような、そのまま付け合わせのサイドメニューやトッピングになるようなものもあります。
それでは1つ1つ見ていきましょう。
Salsa Verde – サルサベルデ
Salsa Verde (サルサベルデ) とは「緑のソース」という意味。
トマティーヨ (食用ホオズキ)、セラーノペッパー (もしくはハラペーニョ)、オニオン、ガーリック、パクチーなどで作るシンプルなソース。
Salsa Chipotle – サルサチポレ
Salsa Chipotle (サルサチポレ) はローストトマト、オニオン、ガーリック、チリなどで作るソース。
Salsa Roja – サルサロハ
Salsa Roja (サルサロハ)とは「赤色のソース」という意味。トマト、オニオン、ハラペーニョ、ガーリックなどで作るシンプルなソース。
Pico de Gallo (Salsa Fresca) – ピコデガヨ (サルサフレスカ)
Pico de Gallo (ピコデガヨ)はダイス上にカットしたトマト、オニオン、パクチー、そしてハラペーニョ、ライム、塩を混ぜ合わせて作るサルサ。Salsa Fresca (サルサフレスカ)とも呼ばれます。
混ぜ合わせるだけでできる手軽さとヘルシーさから人気の高いサルサです。
Salsa Peach – サルサピーチ
Salsa Peach (サルサピーチ)はピーチの甘みが引き立つサルサ。
ピーチの他に、ハラペーニョ、レッドオニオン、ライム、チェリートマト、パクチーなどを、ピコデガヨのようにダイス上にカットし、混ぜ合わせるだけで完成です。
他にも、お好みでマンゴーやパイナップルを入れて、フルーツ感をアップさせるのもおすすめです。
Guacamole – ワカモレ
Guacamole (ワカモレ)はアボカドベースのディップソース。
みじん切りしたオニオン、トマト、パクチー、ハラペーニョに塩、ガーリック、ライムで味付けして、混ぜ合わせたサルサ。ピコデガヨと同様、混ぜるだけで作る手軽さが人気です。
Salsa taquera (Chile de Arbol) – サルサ・タケリア (アルボルソース)
Salsa taquera (サルサ・タケリア)、別名アルボルソースはアルボルペッパーを使用した辛めのトマトベースのサルサ。プラムトマト、ガーリック、アルボルペッパー、油と塩で作ります。
メキシコのタコス屋台で定番のサルサです。
Salsa ranchera – サルサランチェラ
Salsa ranchera (サルサランチェラ)はローストトマト、セラーノペッパー (もしくはハラペーニョ)、オニオン、ガーリック、塩で作るサルサ。スモーキーな風味が癖になります。トルティーヤチップスにディップしても◎
Salsa Borracha – サルサボラーチャ
Salsa Borracha (サルサボラーチャ)は通称「酔っぱらいソース (Drunk Salsa)」。その名の通りソースを作るときにビール、テキーラなどのアルコールを使用します。
他にも、オニオン、トマト、ハラペーニョ、セラーノペッパー、ガーリック、パクチーなどを混ぜて作ります。
参照: https://www.cocinadelirante.com/receta/guarnicion/salsa-borracha
ここまでタコスに無くてはならない「トルティーヤ」「具材 (フィリング)」「ソース」の3つの種類を解説しました。ここからは初心者にはなかなか難しい「タコスの食べ方」のコツをご紹介していきます。
もう失敗しない?タコスの食べ方6つのコツ
ここからは、タコスの食べ方をご紹介していきます。
「タコスって意外と食べるのが難しい・・・」
タコスを食べる時にトルティーヤに乗せた具材が落ちて、服にソースがべっとりついた。毎回タコスを食べるとテーブルがぐちゃぐちゃになる。等、何も気にせずに食べるときれいに食べれないのがタコス。
メキシコでは「タコスはそういうもの」と考える人が多いです。手や口の周りがソースで汚れるのも全部タコスという食べ物の一部として捉えます。
しかし、そうは言ってもキレイに食べたいという方もいらっしゃると思います。
そこで、ここからは「タコスを食べる際のポイント」をご紹介していきます。
きれいに食べるコツもご紹介していますので、併せてチェックしてください。
※ここで紹介するのは、油で揚げていない、いわゆるソフトシェルでの方法をご紹介しています。ハードシェル (タコシェル) は別です。
タコスの食べ方のコツ #1: トルティーヤは温めてから食べる
中にはトルティーヤを温めずに食べてしまう人がいるので、念の為。
食べる前にフライパンなどで軽く温めてから食べるようにしてください。温めることで、トルティーヤが柔らかくなり、とうもろこしの香ばしい香りを楽しむことができます。
トルティーヤの温め方
トルティーヤを温める際は、焼くのではなく軽く温めることを意識してください。温めすぎると、トルティーヤの水分が抜けてパサパサになり、おいしくありません。
フライパンで温める際は目安、両面で30秒程度。表面が熱くなったらできあがりです。油はしかず、素焼きで温めます。電子レンジは水分が抜けてパサパサになることが多いのでおすすめできません。
また、トルティーヤを温めた後、そのまま放置しておくと空気に触れて固くなるので注意が必要です。少し湿らせた清潔なふきんを被せておくと、固くなるのを防ぐことができます。
タコスの食べ方のコツ #2: 具材 (フィリング) を入れ過ぎない
手巻き寿司でも同じですが、具材を入れすぎるとこぼれます。
タコスをキレイに食べたい場合は、色んな具材を入れて頬張りたい気持ちを抑え、乗せる具材・ソースは少なめにしてください。
具材をいっぱい乗せると美味しそうですが、確実に散らかります。
タコスの食べ方のコツ #3: タコスを平行に、顔を傾けて食べる
タコスを食べる時は、タコスを半分に折り畳みます。片手で、小指以外の指を使ってタコスの上部分をしっかり閉めるように持ちます。肘を立てて、タコスを平行にキープしながら、顔を傾けて食べるとこぼさず、上手に食べることができます。
タコスの食べ方のコツ #4: お皿を添えて食べる
タコスの良さは片手で食べられる手軽さです。
ただ、ホームパーティーなどで食べる場合は、食べこぼし防止のために下にお皿を添えて食べると具材がこぼれても安心です。
タコスの食べ方のコツ #5: 包むのではなく、巻いてしまう
通常タコスは半分に折りたたんで、包むようにして食べます。
ただ、それだと具材がこぼれてしまうので、ブリトーのように巻いて食べるのも一つの方法です。
タコスの具材を真ん中から少し手前あたりに乗せて、左右両端を折りたたみます。その後、手前から奥に巻いていけば完成です。
※といっても、トルティーヤのサイズは10cm〜13cm程度なので、巻いて食べるというよりも、四方を折りたたんで食べるという表現が適切かもしれません。
タコスの食べ方のコツ #6: 具材の乗せ方を工夫する
タコスの具材が落ちる原因の一つが、具材を乗せる順番です。
例えば、チーズや野菜など軽いものや細かく切った具材を最後に乗せると高い確率でこぼれます。そこで、具材を乗せる順番を逆にして、細かい具材や軽い具材を最初に乗せて、重い具材を最後に乗せると食べこぼしを防ぐことができます。
しかし、この方法では食べこぼしを防止できますが、特に初めの一口でお肉が食べられない (下にお肉を敷かないため)などの欠点があります。
他にも、乗せる具材をはじめから軽く混ぜ合わせた上でトルティーヤに乗せるなどの方法もありますが、食感や味が変わるなどの欠点もあり、一長一短です。
様々な具材の乗せ方を試して、自分にあった方法を探してみてください。
ここまで、タコスの歴史・具材・食べ方のコツなどをご紹介してきました。
あとは準備をするだけ!ということで、簡単に作れる本格タコスのレシピを6つご紹介します。
「自分で作るのは面倒・・・」という方は、このセクションをスキップして、「手作りの専門店から市販品まで!タコスセット・具材が買えるお店をまとめてご紹介」のセクションをご覧ください。
クックパッドより簡単・本格的?プロが教える本場メキシコのタコスレシピ6選
1. Guacamole – ワカモレのレシピ & 作り方
材料:
- 熟したアボガド x 2個
- みじん切りにした玉ねぎ 1/2
- 絞ったライム 1/2分
- 細かく刻んだパクチー (適量)
- 塩・こしょう (適量)
調理方法・作り方
アボカドを半分に切り、種を取り除き、スプーンで皮から果肉を取り出します。
ボウルにアボカドを移し、ペースト状になるまでフォークでつぶします。
アボガドがペースト状になったら、他の材料を入れて混ぜていきます。最後に塩こしょうで味を調えれば完成。食べるまで冷蔵庫で保存してください。
2. Pico de Gallo – ピコデガヨのレシピ & 作り方
材料:
- 細かくサイコロ状にカットしたトマト x 2個
- みじん切りにした赤玉ねぎ 1/2
- 絞ったレモン x 1個分
- みじん切りにしたハラペーニョ
- 細かく刻んだパクチー (適量)
- 塩・こしょう (適量)
調理方法・作り方
全ての材料をボウルに入れて、混ぜ合わせるだけ。最後に塩・こしょうでお好みの味になるよう調整してください。食べるまで冷蔵庫で保存してください。
3. Tacos de Carne asada – カルネアサダタコスのレシピ & 作り方
材料:
- お好みの牛肉の部位 (※) 500g
- 小ぶりの新鮮なパクチー 1/2
- オリーブオイル 30g
- 減塩の醤油 20g
- オレンジジュース 20g
- ライムジュース 2g
- にんにく 2片 (15g – 20g程度)
- ハラペーニョ 1/2(3スライス)
- クミン 1g
- 塩 6g
- 白胡椒 4g
- コーントルティーヤ (5〜10枚程度)
- 塩こしょう
※スカートステーキかリブフィンガーがおすすめ
調理方法・作り方
- 上記材料の#2〜11をブレンダーに入れて、マリネ用のソースを作ります。
- 牛肉をマリネ用のソースに入れて一晩、最低でも8時間漬け込みます
- コーントルティーヤを室温になるまで解凍します
- 牛肉を取り出して、キッチンペーパーなどで余分なマリネ用ソースを取り除きます。
- フライパンに少量の油を敷いて、強火で両面4〜5分焼きます。
- 牛肉をアルミホイルで包んで、5分ほど休ませます。
- 牛肉を細かく刻んで、お好みで塩こしょうで味を整えます。これでお肉部分 (カルネアサダ)の完成です。
- カルネアサダの準備ができたら、コーントルティーヤをフライパンに乗せて柔らかくなるまで温めます。
- コーントルティーヤの上に今回作ったカルネアサダ、細かくカットした玉ねぎ、新鮮なパクチー、お好みのスパイシーソースをかけてお召し上がりください。(1回あたりのカルネアサダの量は70〜100g程度が目安です)
- 別でご紹介した、ワカモレ、ピコデガヨ、ハラペーニョなどと一緒に食べるのがおすすめです。
4. Tacos de Carnitas – カルニタスタコスのレシピ & 作り方
材料
- お好みの豚の部位 (※) 1kg
- オレガノ 1g
- こしょう 2.5g
- 塩 3g
- クミン 1g
- オリーブオイル 30 ml
- スライスした玉ねぎ 1/2
- にんにく 2片
- 赤唐辛子 1g
- タイムパウダー (臭みを消すハーブ) 1g:
- オレンジジュース 200ml
- コンソメスープ 250ml
- 塩・こしょう
※豚バラ、豚肩ロース、豚ロースがおすすめです。
調理方法・作り方
- ボウルに上記材料の#2〜5を入れ、混ぜます。その後、ポーク 1kgに調味料が均一につくよう、こすっていきます。
- 完成したら、一晩、最低でも8時間寝かせます。
- フライパンでポークを焼いた後、圧力鍋に移し上記材料の#6〜12を入れて20分以上、中火で温めます。
- 20分後、圧力鍋の温度を下げた後、圧力鍋を開けます。引き続き中火で温めながら、ポークが水分を吸い、フォークで切れるくらい柔らかくなったらok。カルニタスの完成です。塩こしょうでお好みの味になるよう調整してください。
- カルニタスの準備ができたら、コーントルティーヤをフライパンに乗せて柔らかくなるまで温めます。
- コーントルティーヤの上に今回作ったカルニタス、細かくカットした玉ねぎ、新鮮なパクチー、お好みのスパイシーソースをかけてお召し上がりください。
- 別でご紹介した、ワカモレ、ピコデガヨ、ハラペーニョなどと一緒に食べるのがおすすめです。
※圧力鍋がない場合は、普通のお鍋で弱火で2時間程度温めてください。
5. Tacos de Guisados – グイサドースタコス (ベジタリアン) のレシピ & 作り方
材料
- パプリカ x 2個
- ピーマン x 4個
- にんじん x 3本
- 玉ねぎ x 3個
- ズッキーニ x 1
- ナス x 2
- 塩と黒胡椒
- オリーブオイル 1/2カップ
- 水
- フラワートルティーヤ / コーントルティーヤ
調理方法・作り方
- 全ての野菜の種を取り、細かくカットします。
- オリーブオイル 1/2カップを敷いたフライパンに、上記材料の#1〜4を入れて中火で3分程度温めます。
- その後、ズッキーニ、ナスを加え、塩と黒胡椒で味付けをします。
- 火を弱火にして、鍋の底が焦げないようにかき混ぜながら30分程度温めて完成。グイサドースの出来上がりです。
- 温めている最中に水分が少なくなってきたら適宜水 (カップ1/2程度) を追加し、具材が煮えるようにしてください。
- グイサドースの準備ができたら、フラワー(小麦粉)トルティーヤ (※)をフライパンに乗せて柔らかくなるまで温めます。
- フラワートルティーヤの上に今回作ったグイサドース、細かくカットした玉ねぎ、新鮮なパクチー、お好みのスパイシーソースをかけてお召し上がりください。(1回あたりのカルネアサダの量は70〜100g程度が目安です)
- 別でご紹介した、ワカモレ、ピコデガヨ、ハラペーニョなどと一緒に食べるのがおすすめです。
※フラワートルティーヤをコーンに変えれば、ビーガンになります。
6. Tacos de Tuna Ceviche – マグロのセビーチェタコスのレシピ & 作り方
材料
- 2cm程度のサイコロ状にカットしたマグロ 500g
- 絞ったライム x 2個分
- スライスした赤玉ねぎ x 1個
- 細かく刻んだにんにく x 2片
- 細かく刻んだ小ぶりの新鮮なパクチー 1/2
- 赤唐辛子 1g
- すりおろした生姜 1g
調理方法・作り方
- 全ての材料をボウルに入れて、混ぜ合わせるだけ。最後に塩・こしょうでお好みの味になるよう調整してください。食べる前に少なくとも15分程度、ラップでボウルに蓋をして冷蔵庫で寝かせてください。
- マグロのセビーチェの準備ができたら、コーントルティーヤをフライパンに乗せて柔らかくなるまで温めます。
- コーントルティーヤの上に今回作ったセビーチェとお好みのスパイシーソースをかけてお召し上がりください。
- 別でご紹介した、ワカモレ、ピコデガヨ、ハラペーニョなどと一緒に食べるのがおすすめです。
ここまでタコスのレシピを6つご紹介しました。
本記事の最後にタコスのトルティーヤや具材・スパイスなどが買えるお店をご紹介します。
手作りの専門店から市販品まで!タコスセット・具材が買えるお店をまとめてご紹介
本記事の最後にタコスセットや具材、スパイスが購入できるお店をご紹介します。
日本全国ネットで買えるお店もご紹介していますので、ご参照ください。
1. ミートエキスプレス
ここにきて、当社ミートエキスプレスの宣伝です。
「日本の皆さんに、本物のメキシコ・南米料理を食べて頂きたい」という思いから敢えて日本の皆様の舌に合わせずに、オリジナルの味付け・調理方法にこだわり、料理に使用するスパイスやチリはメキシコを始め、現地から調達しています。
本場の味を知る、日本在住の外国人 (メキシコ人やアメリカ人など) を中心に人気を集め、開始から1年でたくさんのお客様にご利用頂いております。
ミートエキスプレスでは、タコスに使う自家製のブルーコーントルティーヤ、ホワイトコーントルティーヤはもちろん、チリコンカン、サルサベルデ、サルサチポレなどのソース、そして、カルニタスやカルネアサダ、マトンバルバコアなど、タコスのフィリングを販売。
温めるだけで、すぐに食べられる手作りのタコスセットの販売も行っています。
日本全国、冷凍宅配でお届けしますので、ご自宅でいつも新鮮な本場メキシコの味をお楽しみ頂けます。
2. カルディ
カルディ (正式名称: カルディコーヒーファーム) とはコーヒー豆、ワインを始め様々な輸入食材を販売しているお店。他のお店にはない珍しい食材、惣菜、お菓子などを販売しています。2022年現在、日本全国に店舗があります。
カルディのオンラインストアでは、アメリカのテックスメックスのメキシコ料理のメーカー オールドエルパソのタコシェル (ハードシェル) やフラワートルティーヤ、ワカモレの缶詰やハラペーニョの缶詰などが購入できます。
3. コストコ
コストコ (正式名称: コストコホールセール) はアメリカ発の会員制の大型倉庫。
大量発注することで良いものを安く提供し、アメリカではもちろん日本でも人気です。
コストコはオンラインストアがありませんが、一部のエリアを除き、日本全国の主要都市に店舗があります。
カルディ同様、テックスメックスのオールドエルパソ製のフラワートルティーヤや惣菜のチキンタコスキットが購入できます。
4. 成城石井
成城石井は直輸入ワイン、チーズ、自家製惣菜、生鮮食品、輸入菓子など、他のスーパーでは手に入りづらい食材を販売しているスーパーマーケット。
成城石井のオンラインストアでは、パックのチリコンカン、オールドエルパソのタコスキット、フラワートルティーヤなどが購入できます。
5. 業務スーパー
業務スーパー、通称「業スー」は一部の商品の製造から販売までの全工程を自社で行うことで圧倒的な安さで商品を提供するスーパーマーケット。
業務スーパーはコストコ同様オンラインストアがありませんが、日本全国に店舗があります。
冷凍のフラワートルティーヤ、タコシェル (ハードシェル)などが購入可能です。他の店舗と比べて値段が安いのが特徴です。
まとめ
少し長かったかと思いますが、本記事では「タコス」についてご紹介してきました。
最近はローソンやファミリーマートなど大手のコンビニもタコス関連商品を取り扱うようになってきましたが、本場メキシコのタコスはまだまだ手に入りづらい状況です。
ミートエキスプレスでは、本場メキシコのタコスの提供はもちろん、東京美食Laboと提携して製作した「A5松阪牛のメキシカンブリトー」など、世界中ここでしか食べれない、オリジナルのメキシコ料理も提供しています。
本場のタコス・メキシコ料理を食べてみたいという方は、ぜひ一度お試しいただけると幸いです。
参照サイト:
https://food52.com/blog/21752-flour-tortillas-history
https://www.lataco.com/snapper-friday-respect-the-tortilla-stop-folding-food-and-calling-it-a-taco/
https://www.vallartaeats.com/history-of-the-taco/
https://en.wikipedia.org/wiki/Taco
https://unocasa.com/blogs/tips/history-of-tacos
https://www.fatsecret.com/calories-nutrition/food/tacos
https://www.webmd.com/diet/differences-between-corn-flour-tortillas
https://www.thekitchn.com/whats-the-difference-between-white-and-yellow-corn-tortillas-230144
https://www.webmd.com/food-recipes/news/20070730/blue-corn-tortilla-packs-healthy-punch
https://backyardtaco.com/blog/history-al-pastor/
https://www.tastingtable.com/693806/tacos-pastor-history/
https://www.eternal-expat.com/2019/11/07/types-of-tacos/
https://mexicanfoodjournal.com/arrachera-skirt-steak-tacos/
https://masonfit.com/tacos-de-bistec-steak-tacos/
https://www.seriouseats.com/the-nasty-bits-tacos-de-buche-pork-stomach-recipe
https://www.epicurious.com/expert-advice/how-to-make-a-guisado-article
https://tastecooking.com/guisados-stewy-king-tacos/
https://www.thrillist.com/eat/nation/best-types-of-tacos-explained
https://www.mexicanplease.com/types-of-salsa/
https://www.isabeleats.com/peach-salsa/
https://nerdyfoodies.com/mexican-sauces-types-of-salsas-2902.html